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格安SIMとは、大手キャリアより低い料金で使える通信サービスの総称です。主にMVNO、大手キャリアのオンライン専用プラン、サブブランドが含まれます。
料金が安い一方で、混雑時間帯の速度や店舗サポートには違いがあります。この記事では、格安SIMの仕組み、メリット・デメリット、向いている人、選び方、乗り換え手順をまとめます。
格安SIMとは
格安SIMは法律上の正式名称ではなく、安い料金で使えるSIMや通信サービスをまとめた呼び方です。スマホへSIMカードまたはeSIMを設定すると、電話番号やデータ通信を利用できます。

よく使われる分類は次の3つです。
| 分類 | 例 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| MVNO | mineo、IIJmio | 大手キャリアから回線を借り、低価格プランを提供 | 料金を優先する人 |
| オンライン専用 | ahamo、LINEMO、povo | 大手キャリアがオンライン中心で提供 | 価格と速度のバランスを重視する人 |
| サブブランド | UQモバイル、ワイモバイル | 店舗サポートやセット割を利用しやすい | 店頭相談も必要な人 |
楽天モバイルは自社回線を持つMNOですが、低価格なため比較記事では格安SIMと一緒に扱われることが多いサービスです。
格安SIMの料金が安い理由
格安SIMは、通信設備、店舗、サポート、広告などの運営方法を絞ることで料金を抑えています。安い理由はサービス品質が一律に低いからではなく、提供方法が違うためです。
設備や店舗のコストを抑えている
MVNOは大手キャリアの回線設備を借りるため、全国規模の通信設備を自社ですべて整備する必要がありません。オンライン専用プランは、申込みやサポートをWeb中心にして店舗運営のコストを抑えています。
プランとサポートを絞っている
データ容量やサービス内容をシンプルにし、対面サポートを限定することで料金を下げています。安い代わりに、申込みや初期設定を自分で行うサービスもあります。
格安SIMのメリット
料金だけでなく、容量の選びやすさや契約の見直しやすさもメリットです。現在の使い方に合うプランを選べば、必要な通信を残したまま固定費を下げられます。
月額料金を下げやすい
3GBなら月1,000円前後、10GBなら月1,400円から2,090円、30GBでも月3,000円前後の選択肢があります。現在の料金が高い人ほど、見直し効果が大きくなります。
データ容量を細かく選べる
小容量から大容量まで選択肢があり、毎月の使用量に合うプランを見つけやすい点がメリットです。余ったデータを繰り越せるサービスもあります。
現在の電話番号を引き継げる
MNPを利用すれば、現在の電話番号を変えずに乗り換えられます。MNPワンストップ対応事業者同士では、予約番号を取得せずに手続きできる場合があります。
契約期間の縛りが少ない
長期契約を前提としないサービスが多く、利用状況に合わなければ見直しやすくなっています。ただし、短期解約時の扱いやキャンペーン条件は各社で確認してください。
格安SIMのデメリット
一方で、速度やサポートはサービスごとに差があります。次の注意点を確認し、自分の使い方で問題にならないか判断してください。
混雑時間帯に速度が落ちることがある
特にMVNOは、昼休みや夕方に利用が集中すると速度が低下する場合があります。仕事で常に安定した通信が必要なら、オンライン専用プランやサブブランドも比較してください。
店舗サポートが少ない
申込み、SIMの入れ替え、APN設定を自分で行うサービスがあります。設定に不安がある人は、店舗サポートの有無と料金を確認しましょう。
端末によっては使えない
スマホが乗り換え先の回線やeSIMに対応していない場合があります。申込み前に、公式の動作確認端末一覧と対応周波数を確認する必要があります。
キャリア独自サービスが変わる
キャリアメール、家族割、光回線セット割などがそのまま使えない場合があります。メールを残す場合は、持ち運びサービスの料金も含めて比較してください。
格安SIMが向いている人・向かない人
| 向いている人 | 向かない可能性がある人 |
|---|---|
| 毎月の通信費を下げたい | 昼も常に高速通信が必要 |
| Webで申込みや設定ができる | トラブル時に必ず店舗で相談したい |
| データ使用量を把握している | 家族割や固定回線割引が大きい |
| 端末をそのまま使いたい | キャリア独自サービスを多く使っている |
「向かない」に当てはまっても、サブブランドや店舗サポート付きのプランなら条件を満たせる場合があります。格安SIM全体を一括で除外せず、分類ごとに比べましょう。
格安SIMの選び方
料金表を先に見るのではなく、データ使用量、通話、速度、サポートの順で条件を決めます。この順番なら、必要以上に高いプランと、安いだけで合わないプランの両方を避けられます。
1. データ使用量を確認する
直近3か月のデータ使用量を確認し、最も多かった月に少し余裕を持たせます。使わない大容量を契約すると、格安SIMへ変えても節約効果が小さくなります。
2. 通話時間を確認する
短い電話が多いなら5分または10分かけ放題、長電話が多いなら完全かけ放題を合算します。電話をほとんど使わない人は、オプションなしの料金で比べます。
3. 速度・エリア・サポートで絞る
料金が近い2社まで絞ったら、利用エリア、混雑時間帯の速度、店舗サポート、端末対応を比較します。月額だけで決めないことが失敗を防ぐポイントです。
MVNO・オンライン専用・サブブランドの違いは「MVNOとは?MNO・サブブランド・格安SIMとの違いを解説」で詳しく説明しています。
格安SIMへ乗り換える手順
- データ使用量と請求内訳を確認する
- 乗り換え先と料金プランを決める
- 端末の動作確認とSIMロックの状態を確認する
- MNPワンストップまたはMNP予約番号で申し込む
- SIMを設定して回線を切り替える
- 電話、通信、SMSが使えるか確認する
手順の詳細は「失敗しない格安SIM乗り換え方法|おすすめ4社比較と完全手順」を参考にしてください。
格安SIMでよくある疑問
乗り換え前に確認されやすい点をまとめます。
格安SIMにすると電話番号は変わる?
MNPで乗り換えれば、現在の電話番号を引き継げます。新しい電話番号で申し込むと引き継げないため、申込み画面で「他社から乗り換え」を選びます。
格安SIMは災害時にも使える?
利用する回線自体は大手キャリアの設備ですが、混雑状況やサービスの制御は事業者によって異なります。緊急時の連絡手段を重視するなら、デュアルSIMで異なる回線を組み合わせる方法もあります。
今のスマホをそのまま使える?
対応端末なら使えます。機種名だけで判断せず、モデル番号、販売元、対応周波数、SIMロック、eSIM対応を公式の動作確認端末一覧で確認してください。
格安SIMでもテザリングできる?
多くのサービスで利用できますが、端末や料金プランによって条件が異なります。テザリングを主な用途にする場合は、対応状況とデータ上限、速度制限を確認しましょう。
まとめ
格安SIMは、MVNO、オンライン専用プラン、サブブランドなど、低価格な通信サービスの総称です。安さを優先するならMVNO、速度とのバランスならオンライン専用、店舗相談も必要ならサブブランドが候補になります。
データ使用量、通話時間、速度、エリア、サポートの順で条件を決めれば、自分に合うサービスを選びやすくなります。