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新しいスマートフォンを購入する際、SIMカードの選び方がよく分からず困った経験はありませんか。スマートフォンには欠かせないSIMカードですが、種類や取り扱いを正しく理解している人は少ないです。
この記事では、SIMカードの基本から取り扱い方、選び方まで分かりやすく解説します。記事後半にはSIMカードに関する質問にも答えているので、スマートフォン購入前の疑問やトラブルの対処に役立ててください。
記事を読めば、SIMカードの基礎的な知識が身につき、簡単に選べるようになります。
この記事を書いている人はこんな人
- 格安SIM使用歴5年以上
- 格安SIM5社以上経験
- 都内在住だから都内の通信環境に詳しい
- 全国各地に旅行しているから地方の格安SIMの通信環境もわかる
- 紹介している格安SIMは使ったものの中から厳選
SIMカードの種類
SIMカードは、携帯電話やスマートフォンに不可欠な部品です。一般的なSIMカードの種類は以下のものがあります。
- 標準SIM(miniSIM)
- microSIM
- nanoSIM
- マルチカットSIM
- eSIM
SIMカードの種類と特徴が分かれば、端末に適したSIMカードを選べます。現在使っている端末のまま、SIMカードのみ交換することも可能です。
標準SIM(miniSIM)
標準SIMはminiSIMとも呼ばれ、サイズが25mm×15mmと他のSIMカードよりも大きいサイズのSIMカードです。主に初期の携帯電話やスマートフォンに利用されていました。
現在はSIMカードが小型化し、microSIMやnanoSIMへ移行したため、標準SIMはほとんど使われていません。標準SIMが使われているのは、古い機種や一部の通信機器のみです。
microSIM
microSIMは標準SIMよりも小さく、サイズは約12mm×15mm。2010年頃に普及し、iPhone4以降の機種や初期のAndroid端末に採用されていました。
microSIMは、専用のアダプターでサイズを変換すれば、標準SIMの対応製品に使うことも可能です。
現在ではさらに小型のnanoSIMや、物理的なカードが不要のeSIMに移行する流れが強まっています。microSIMは、現在販売されているガラケーやタブレットで広く使われているため、一定の需要が残っています。
nanoSIM
nanoSIMは2012年に登場し、現在最も主流のSIMカードです。microSIMよりも更に小型化され、サイズは約12.3mm×8.8mm、厚さ0.67mmとなっています。
nanoSIMを使うことで、端末内部のスペースをより多く確保でき、高機能な製品開発が可能になりました。一部のスマートフォンでは、nanoSIMを2枚挿入する「デュアルSIM機能」も利用できます。nanoSIMも変換アダプターを使用すれば、標準SIMやmicroSIMのサイズに変換可能です。
マルチカットSIM
マルチカットSIMは、さまざまなサイズに対応できる便利なSIMカードです。標準SIM、microSIM、nanoSIMのいずれのサイズにも手で切り取って調整できます。利用するスマートフォンの仕様に合わせてSIMカードを切り取れるため、SIMカードのサイズにかかわらず利用可能です。
万が一小さいサイズにカットした場合でも、変換アダプターを使えば大きいサイズに変換できます。マルチカットSIMは、契約時にSIMカードのサイズを選択する必要がないので広く採用されています。
eSIM
eSIMは「Embedded SIM」の略で、従来の物理的なSIMカードを必要としない新しいSIMです。端末に直接組み込まれたSIMを利用するため、物理的なSIMカードを抜き差しする必要がありません。eSIMのメリットは以下のとおりです。
- SIMカードの差し込み口が不要なので、防水・防塵性能が向上する
- 1つの端末で複数のSIMを利用でき、海外などでも簡単に切り替えられる
- 端末を小型化でき、スマートウォッチや小型通信機器に活用できる
- SIMカードの紛失や盗難のリスクが少ない
eSIMの欠点として、対応している端末やキャリアが限定的なことが挙げられます。eSIMを検討する際には事前に端末やキャリアの対応状況を確認してから利用してください。
適切なキャリアと対応端末を選び、ライフスタイルに合わせてeSIMを利用すれば、非常に便利な通信手段となります。
» SIMとeSIMはどっちがいい?メリットやデメリットを解説
SIMカードの取り扱い方
SIMカードは適切に取り扱わないと、スマートフォンやタブレットの故障の原因になります。端末の故障や通信トラブルを防ぐため、以下の方法を理解したうえで使用しましょう。
- SIMカードの取り出し方
- SIMカードの挿入方法
SIMカードの取り出し方
SIMカードを取り出す際には、以下の手順に従って実施してください。
- 端末の電源を切る
- SIMトレイの位置を確認する
- 専用ピン、またはクリップなどを用意する
- ピンをSIMトレイに差し込み、軽く押しトレイを取り出す
- SIMカードをトレイから取り出す
端末の電源を切ることで、データの破損を防ぎ安全にSIMカードが取り出せます。SIMトレイの取り出し方は機種によって異なるので、事前に取扱説明書などを確認しておくと安心です。SIMカードは精密部品なので慎重に取り出してください。
SIMカードの挿入方法
SIMカードを挿入する手順は以下のとおりです。
- 端末の電源を切る
- SIMカードトレイの位置を確認する
- 専用ピン、またはクリップなどでトレイを取り出す
- SIMカードをトレイにセットする
- SIMトレイをスロットに差し込む
- 電源を入れSIMカードが認識されるか確認する
SIMカードをセットする際は、SIMカードの角の向きを確認しトレイに合うようにセットします。SIMカードの金属部分は手で触れないように注意してください。端末の電源を入れてSIMカードが正しく認識されれば完了です。
» SIMカードの入れ替え方法を解説
SIMカードの選び方
SIMカードを選ぶ際には、以下の点を意識してください。
- SIMカードのサイズを確認する
- 音声通話ができるか確認する
- データ通信料の目安を確認する
上記の点を考慮することで、自分の使い方に合ったSIMカードを選べます。詳しく解説するので最適なSIMカードを選び、通信環境を充実させましょう。
SIMカードサイズを確認する
SIMカードを選ぶ際は、現在使用している端末に対応したSIMカードのサイズを把握することが非常に重要です。SIMカードのサイズは次のどちらかの方法で確認できます。
- スマートフォンのマニュアルや販売元の公式サイトを参照する
- SIMカードトレイを取り出しサイズを測定する
マルチカットSIMを選べば、SIMカードのサイズが自分で調整できるため、さまざまなスマートフォンに対応できます。SIMカードのサイズを間違えると、スムーズにスマートフォンが利用できなくなるため十分に注意しましょう。
音声通話ができるか確認する
音声通話機能があるかどうかを確認しておくことも、SIMカードを選ぶうえで重要です。SIMカードの種類によってはプランの内容が異なり、音声通話ができないものもあります。日常的に通話する場合は、以下のポイントでSIMカードを選んでください。
- 音声通話が含まれているか確認する
- 音声通話SIMとデータ専用SIMの違いを理解する
- 通話料金や通話プランの内容を確認する
- 海外で利用する場合、国際ローミング対応か確認する
- 同じ電話番号を継続して使用する場合、MNPに対応しているか確認する
上記のポイントでSIMカードを選択したら、短いテスト通話をして音声機能の動作を確認することも大切です。ポイントを一つずつチェックし、音声通話可能なSIMをスムーズに導入してください。
データ通信量の目安を確認する
SIMカードを選ぶ際に、データ通信量の目安を知ることが大切です。データ通信量とは、契約している通信回線で利用できるデータ量のこと。使用するアプリや動画、ネットを閲覧する時間によって必要なデータ通信量は異なります。
動画の視聴やオンラインゲームのようなデータを多く消費する場合は、多くのデータ通信量が必要です。メールやSNSを主に使う場合は、比較的少ないデータ通信量で済みます。
SIMカードを選ぶ前に月間のデータ通信量を把握しておくことで、最適なプランを選べます。データの使用状況に合わせ、無制限プランや小容量プラン、データ従量制のプランなど、自分に合ったSIMカードを選びましょう。
SIMに関するよくある質問
SIMカードに関して、知っておくと役に立つ質問と回答を紹介します。以下の疑問を解消しておくことで、端末のトラブルや予期せぬ事態に対応でき、安心して端末を利用できます。
SIMカードに関する基礎知識を深め、快適にスマートフォンを使いましょう。
SIMカードが認識されないときは?
SIMカードが認識されないときは、以下の対処法を試してください。
- 端末を再起動する
- SIMカードの金属部分をやさしく拭く
- SIMカードを正しく挿入しているか確認する
- 端末の設定でネットワーク設定をチェックする
- 機内モードをオン/オフする
- SIMカードスロットが故障していないか確認する
- 異なる端末でSIMカードを試す
- SIMカードの提供元に問い合わせる
- 端末がSIMロックされていないか確認する
上記の方法により、SIMカードが認識されないトラブルに対処できます。
SIMカードを紛失した場合は?
SIMカードを紛失した際は、まず通信会社に連絡して使用を停止してください。SIMカードの利用を停止することで、不正使用を防止できます。
次に、新しいSIMカードの発行手続きをしましょう。SIMカードの発行には再発行手数料が発生する可能性があります。事前に手数料について確認しておくと安心です。
必要に応じて警察に紛失届の提出も検討してください。新しいSIMカードを受け取るまでの期間は、Wi-Fiなどを利用すれば通信が可能です。通信会社によっては、SIMカード紛失時の保険が適用される場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
SIMカードの寿命は?
SIMカードの寿命は一般的に5年前後です。SIMカードの寿命は使い方や保管状態にも大きく左右されます。SIMカードを頻繁に抜き差ししたり、高温多湿の環境で保管したりするとSIMカードの寿命は短くなります。
SIMカードが接触不良を起こすようなら、寿命が近づいているサインです。SIMカードを少しでも長持ちさせたいなら、適切な取り扱いと保管に努めましょう。直射日光や高温多湿の場所を避け、定期的な清掃などの管理が大切です。
まとめ
SIMカードを選ぶ際は、端末に合ったサイズや音声通話の有無、必要なデータ通信量を確認することが重要です。
SIMカードの正しい取り出し方や挿入方法を実践すれば、SIMカードの損傷を防ぎ端末をスムーズに動かせます。SIMカードの不具合や紛失時の対処法も知っておくと、トラブルに直面したときも安心です。
SIMカードの正しい知識を理解し、自分に合ったSIMカードを選ぶことで、快適にスマートフォンを利用できます。