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SIMロック解除とは?2023年10月から完全無料になった経緯
SIMロック解除とは、携帯キャリアが端末に設定している「他社SIMを使えなくする制限」を外す手続きです。2023年10月1日以降、店頭・オンラインともに完全無料化され、以前のような手数料3,300円は不要になりました。
そもそもSIMロックは、端末を購入したキャリアのSIMカードしか使えないよう制限する仕組みです。たとえばドコモで購入したスマホにはドコモのSIMロックがかかっており、そのままではauやソフトバンク、格安SIMを使うことができませんでした。
この制限は、総務省の方針転換により大きく変わりました。2021年10月1日以降に発売された端末は、原則としてSIMロックがかかっていない「SIMフリー」状態で出荷されるようになったのです。
[sbd_box_content icon=”point” title=”SIMロック解除の歴史”]- 2015年5月:SIMロック解除が義務化(手数料3,300円)
- 2021年10月:新規発売端末は原則SIMフリーで出荷
- 2023年10月:SIMロック解除手数料が完全無料化
つまり、2021年10月以降に購入した端末を使っている方は、SIMロック解除の手続き自体が不要です。一方、それ以前に購入した端末を持っている方は、格安SIMへの乗り換えや海外利用の前にSIMロック解除が必要になります。
なお、楽天モバイルは自社端末にSIMロックを設定していないため、楽天モバイルで購入した端末はそのまま他社SIMを挿して使えます。
SIMロック解除のメリット3つ
SIMロック解除には、通信費の節約から海外利用まで、実用的なメリットがあります。ここでは主な3つのメリットを解説します。
メリット①:格安SIMに乗り換えて通信費を大幅節約
SIMロック解除の最大のメリットは、格安SIMへの乗り換えが可能になることです。大手キャリアの月額7,000〜8,000円から、格安SIMなら月額1,000〜3,000円程度に抑えられます。
たとえばドコモで購入したiPhoneをSIMロック解除すれば、ドコモ回線を使う格安SIMだけでなく、au回線やソフトバンク回線を使う格安SIMも選択肢に入ります。回線にこだわらず、料金やサービス内容で自由にキャリアを選べるようになるのです。
| 契約先 | 月額料金の目安 | 年間費用 |
|---|---|---|
| 大手キャリア(無制限プラン) | 7,000〜8,000円 | 約84,000〜96,000円 |
| 格安SIM(20GBプラン) | 2,000〜3,000円 | 約24,000〜36,000円 |
| 格安SIM(3GBプラン) | 1,000〜1,500円 | 約12,000〜18,000円 |
年間で5万円以上の節約も十分可能です。SIMロック解除は、この節約の第一歩となります。
メリット②:海外旅行で現地SIMが使える
海外旅行や出張時に、現地の通信会社が販売するプリペイドSIMを使えるようになります。国際ローミングよりも大幅に安く、快適にスマホを使えます。
たとえば、アメリカ旅行で大手キャリアの海外パケット定額を使うと1日あたり約3,000円かかりますが、現地SIMなら1週間で2,000〜3,000円程度に収まることも珍しくありません。
空港のSIMカード売り場や現地の携帯ショップでSIMを購入し、差し替えるだけで使えます。ただし、SIMロックがかかったままでは現地SIMを認識しないため、渡航前のSIMロック解除は必須です。
メリット③:端末の中古価値が上がる
SIMロック解除済みの端末は、中古市場で高く売れる傾向があります。買い手にとって使えるキャリアの選択肢が広がるため、需要が高くなるのです。
フリマアプリや中古スマホ買取店でも、「SIMロック解除済み」の端末は同じ機種・状態でも数千円高く取引されています。機種変更を考えている方は、売却前にSIMロック解除しておくと得です。
[sbd_box_content icon=”point” title=”SIMロック解除のメリットまとめ”]- 格安SIMへの乗り換えで年間5万円以上の節約も可能
- 海外旅行時に安価な現地SIMが使える
- 中古売却時の買取価格アップが期待できる
SIMロック解除のデメリット・注意点
SIMロック解除には基本的にデメリットはありませんが、いくつか知っておくべき注意点があります。
SIMロック解除しても端末の動作保証はない
SIMロック解除後に他社SIMを使う場合、元のキャリアによる動作保証はありません。特に、対応周波数(バンド)の違いにより、電波が入りにくいエリアが生じる可能性があります。
たとえば、ドコモで購入した端末はドコモの周波数帯に最適化されています。au回線の格安SIMに乗り換えた場合、理論上は使えても、建物内や地下で電波が弱くなるケースがあります。
ただし、iPhoneやPixelなど主要メーカーのグローバルモデルは、国内3キャリアの主要周波数に対応しているため、実用上の問題はほとんどありません。
キャリアメールの継続利用に注意
SIMロック解除自体はキャリアメールに影響しませんが、その後に格安SIMへ乗り換えると、@docomo.ne.jp、@au.com、@softbank.ne.jpなどのキャリアメールは原則使えなくなります。
ただし、各キャリアは「メール持ち運びサービス」を提供しており、月額330円でキャリアメールを継続利用できます。重要な連絡先にキャリアメールを登録している方は、乗り換え前にGmailなどへの移行を検討しましょう。
eSIMは別途SIMロック解除が必要な場合がある
物理SIMカードとは別に、eSIM(内蔵SIM)にもSIMロックがかかっている場合があります。eSIMを他社で使いたい場合は、物理SIMとは別にeSIMのロック解除手続きが必要になることがあります。
特に、2021年10月以前に購入したeSIM対応端末は要注意です。各キャリアのマイページからeSIMのロック解除状況を確認しておきましょう。
解除後に戻すことはできない
一度SIMロックを解除すると、再度ロックをかけることはできません。ただし、これが困るケースはほぼありません。SIMロック解除後も元のキャリアのSIMは問題なく使えるため、実質的なデメリットにはなりません。
| 注意点 | 影響度 | 対処法 |
|---|---|---|
| 他社での動作保証なし | 低(主要機種なら問題なし) | 対応バンドを事前確認 |
| キャリアメールの問題 | 中 | Gmailへ移行 or 持ち運びサービス利用 |
| eSIMの別途解除 | 低 | マイページで確認・申請 |
| 元に戻せない | ほぼなし | 気にしなくてOK |
キャリア別SIMロック解除の手順(ドコモ/au/ソフトバンク)
各キャリアとも、オンラインでのSIMロック解除が最も簡単で、24時間いつでも手続き可能です。店頭でも無料で対応してもらえますが、待ち時間を考えるとオンラインがおすすめです。
ドコモのSIMロック解除手順
My docomoから24時間手続き可能です。dアカウントでログインし、以下の手順で進めます。
- My docomo(https://www.docomo.ne.jp/mydocomo/)にログイン
- 「お手続き」→「カテゴリから探す」→「解約・その他」を選択
- 「SIMロック解除」を選択
- 端末のIMEI番号を入力(設定アプリから確認可能)
- 注意事項を確認し、「手続きを完了する」をタップ
iPhone:「設定」→「一般」→「情報」→「IMEI」
Android:「設定」→「デバイス情報」→「IMEI」
または電話アプリで「*#06#」を入力
ドコモショップでも手続き可能ですが、来店予約が必要です。本人確認書類と対象端末を持参してください。
auのSIMロック解除手順
My auから24時間手続き可能です。au IDでログインし、以下の手順で進めます。
- My au(https://www.au.com/my-au/)にログイン
- 「スマートフォン・携帯電話」→「ご契約内容/手続き」を選択
- 「SIMロック解除のお手続き」を選択
- 端末のIMEI番号を入力
- 内容を確認し、「この内容で申し込む」をタップ
auショップでも手続き可能です。本人確認書類と対象端末を持参のうえ、来店予約をしてから訪問しましょう。
ソフトバンクのSIMロック解除手順
My SoftBankから24時間手続き可能です。SoftBank IDでログインし、以下の手順で進めます。
- My SoftBank(https://www.softbank.jp/mysoftbank/)にログイン
- 「契約・オプション管理」→「SIMロック解除手続き」を選択
- 端末のIMEI番号を入力
- 内容を確認し、「解除手続きをする」をタップ
ワイモバイル、LINEMOで購入した端末も、同様の手順でMy Y!mobile、My Menuから解除可能です。
| キャリア | オンライン窓口 | 店頭 | 手数料 |
|---|---|---|---|
| ドコモ | My docomo | ドコモショップ | 無料 |
| au | My au | auショップ | 無料 |
| ソフトバンク | My SoftBank | ソフトバンクショップ | 無料 |
| 楽天モバイル | 不要 | 不要 | - |
SIMロック解除後の設定(iPhoneの場合)
iPhoneの場合、SIMロック解除後に新しいSIMカードを挿入すると、自動的にアクティベーションが行われます。Wi-Fi環境で「アクティベーションが必要です」と表示されたら、画面の指示に従って進めてください。
Androidの場合は、新しいSIMを挿入後にAPN設定が必要になることがあります。乗り換え先の格安SIMから届く設定ガイドを参考に設定しましょう。
よくある質問
SIMロック解除後も保証は継続しますか?
SIMロック解除しても、端末の保証(AppleCare+、各キャリアの補償サービスなど)は継続します。ただし、SIMロック解除後に他社SIMで使用した際のトラブルは、元のキャリアの保証対象外となる場合があります。
メーカー保証(自然故障など)は引き続き有効です。落下や水没などの補償サービスを継続したい場合は、乗り換え先の格安SIMが提供する端末補償オプションへの加入を検討しましょう。
eSIMのロック解除は別途必要ですか?
端末や購入時期によっては、物理SIMのロック解除とは別に、eSIMのロック解除が必要な場合があります。2021年10月以降に発売された端末は、eSIMも含めてSIMロックフリーで出荷されているため、追加手続きは不要です。
それ以前の端末でeSIMを他社で使いたい場合は、各キャリアのマイページでeSIMのロック状況を確認してください。解除方法は物理SIMと同様、オンラインまたは店頭で手続きできます。
SIMロック解除が不要な端末はどれですか?
以下の端末はSIMロック解除の手続きが不要です。
- 2021年10月1日以降に発売された端末:原則SIMフリーで出荷
- 楽天モバイルで購入した端末:元々SIMロックなし
- SIMフリー版として購入した端末:Appleストアや家電量販店で購入したiPhoneなど
- 中古で「SIMロック解除済み」と記載された端末:前の持ち主が解除済み
自分の端末がSIMロック解除済みかどうかは、iPhoneなら「設定」→「一般」→「情報」→「SIMロック」で確認できます。「SIMロックなし」と表示されていれば、解除済みまたは元々SIMフリーの端末です。
格安SIMへの乗り換えとSIMロック解除の関係は?
格安SIMへの乗り換え自体には、SIMロック解除が必須とは限りません。同じ回線の格安SIMに乗り換える場合は、SIMロック解除なしでも使えます。
| 購入元キャリア | SIMロック解除が不要な格安SIM(例) |
|---|---|
| ドコモ | ahamo、OCNモバイルONE、IIJmio(ドコモ回線)など |
| au | povo、UQモバイル、IIJmio(au回線)など |
| ソフトバンク | LINEMO、ワイモバイル、mineoソフトバンク回線など |
ただし、SIMロック解除しておけば、将来的にどの回線の格安SIMにも乗り換えられます。手数料も無料なので、乗り換え予定がなくても解除しておくことをおすすめします。
MNPワンストップとの関係は?
2023年5月から始まった「MNPワンストップ」は、乗り換え時にMNP予約番号の取得が不要になった仕組みです。SIMロック解除とは別の手続きです。
つまり、格安SIMへの乗り換えでは「SIMロック解除」と「MNP転出」の2つの手続きがありますが、MNPワンストップ対応の事業者間であれば、後者の手間が省けます。SIMロック解除は依然として、2021年10月以前に購入した端末には必要です。
[sbd_box_content icon=”point” title=”格安SIM乗り換えのステップ”]- 端末のSIMロック解除(2021年10月以前購入の端末のみ)
- 乗り換え先の格安SIMを申し込み(MNPワンストップ対応なら予約番号不要)
- 届いたSIMカードを挿入し、APN設定
- 開通手続きを行い、利用開始
SIMロック解除は無料かつオンラインで簡単に完了します。格安SIMへの乗り換えを検討している方は、まず自分の端末のSIMロック状態を確認し、必要に応じて解除手続きを行いましょう。