格安SIMとは？利用するメリットと手順について徹底解説！

通信費を節約したいけど、どうすれば良いかわからない人は多いです。毎月の携帯料金が高くて悩んでいる人には格安SIMがおすすめです。

この記事では、格安SIMの概要やメリットを解説します。格安SIMを利用する流れについても、順を追って解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事を読めば、スマホの月額料金を下げる方法を見つけられ、自分に合った快適なサービスを選べます。

格安SIMとは通信費が安い回線のこと

格安SIMとは通信費が安い回線を指します。大手キャリアと同等の通信サービスでありながら、大手キャリアよりも2倍以上通信費が安いのが特徴です。

大手キャリアの回線を利用しつつ、不要な人件費を削ることでコストを下げているから実現できる仕組みです。具体的な格安SIMとしては、UQモバイルやmineoなどが該当します。

格安SIMが安い理由

格安SIMが安い理由は、以下の2つです。

大手キャリアから回線を借りている

格安SIMが安い理由の一つとして、大手キャリアから回線を借りていることが挙げられます。大手キャリアから回線を借りるメリットは、以下のとおりです。

格安SIMは、大手キャリアのネットワークを利用することで、信頼性の高い通信環境を低価格で提供できます。

店舗を持たずオンライン販売に特化している

格安SIMが安い理由は、店舗を持たずオンライン販売に特化しているからです。店舗を持たないことで、以下のメリットを享受できます。

格安SIMは、削減したコストを料金の安さとして、利用者に還元しています。

格安SIMのデメリット

格安SIMのデメリットは、以下のとおりです。

≫【格安SIMのデメリット】後悔しないために知るべき格安SIMの選び方5選

通信速度が遅くなることがある

格安SIMは、通信速度が遅くなることがあります。通信速度が遅くなる主な原因は、以下の5つです。

通信速度は、回線の容量によって異なります。特に混雑する時間帯や場所では、通信速度が低下することがあるため、注意が必要です。

キャリアメールが使えない

格安SIMでは、キャリアメールを使えないことがあります。理由は、キャリアメールが特定の通信キャリアによって提供されているサービスだからです。

以下の点で、不便に感じる人が多いです。

キャリアメールが使えないことは格安SIMの大きなデメリットであり、利用を検討する際には慎重に考える必要があります。

≫【キャリアメールの引継ぎ方法】初心者でも簡単に引継ぎ

自分で初期設定をしなければならない

自分で初期設定をしなければならないことも、格安SIMのデメリットとして挙げられます。具体的には、以下の設定や作業が必要です。

格安SIMの初期設定は、マニュアルやオンラインのガイドを参考にするとスムーズに進められます。

≫格安SIMの初期設定、電話番号引継ぎ方法はこちら

スマホの取扱機種が少ない

スマホの取扱機種が少ないことも、格安SIMのデメリットです。スマホの取扱機種が少ない理由として、以下の4つが挙げられます。

格安SIMでは、最新機種の取り扱いが少ないです。スマホ選びにこだわりがある場合は、注意が必要です。

≫SIMフリーとは？
≫【SIMロック解除とは】メリット・デメリットと手続き方法を徹底解説

格安SIMのメリット

格安SIMのメリットは以下のとおりです。

月額料金が安い

月額料金が安いことは、格安SIMの大きな魅力です。月に20GB利用する場合だと、大手キャリアと比べて、5,000円ほど安いケースが多いです。

実際に大手キャリアのドコモと格安SIMの楽天モバイル・mineoを比較しました。

大手キャリア・格安SIM	格安SIM	格安SIM	大手キャリア
会社名	楽天モバイル	mineo（マイネオ）	ドコモ
プラン名	Rakuten最強プラン	マイピタプラン	eximo
データ量・料金	3～20GB：2,178円	20GB：2,178円	3GB～無制限：7,315円

月に20GB使う場合、格安SIMの方が圧倒的に安いので、通信料を節約したい方は格安SIMを選びましょう。

料金プランを選べる

料金プランを選べるのもメリットです。乗り換え時は月に利用するデータ通信量を調べましょう。

月額料金をおさえるためには、自分に合った低価格プランを選ぶことが重要です。

シンプルなプランが多く、余計なサービス料がかからないため、通信料金を節約できます。長期契約による割引が少ない反面、短期間の利用でも低価格を維持しやすいのも魅力です。

契約期間に縛りがない

ほとんどの格安SIMは契約期間に縛りがありません。長期間の契約義務がなく、解約時に違約金が発生しないので、短期で解約しても損しません。

格安SIMは、合わなかったら気軽にプラン変更や解約が可能なので、試しに利用するにはうってつけです。しかし、通信会社によっては縛りがある場合もあるので注意しましょう。

契約時は最適だと感じていても、ライフスタイルの変化によっては、別の格安SIMのほうが良いケースもあります。

短期間だけインターネットを利用したい時や2台持ちをする際の選択肢としてもおすすめです。

電話番号を引き継げる

格安SIMを利用する場合でも、MNPを利用することで、電話番号を引き継げます。

MNPとは

MNPとは電話番号を変えずに移転先の携帯電話会社のサービスを利用できる制度を指します。
» MNPとは

電話番号を変えなくて済むため、友人や家族の連絡先を変更してもらう手間を省くことが可能です。

電話番号の引き継ぎをするには、現在の携帯会社からMNP予約番号を取得する必要があります。
≫MNP予約番号とは

MNP手続きには数日かかる場合があるため、移行期間のスケジュールには注意しましょう。格安SIMに乗り換える場合は、時間管理が重要です。
» 格安SIMのデメリット

格安SIMの料金体系の比較

ここでは、格安SIMの料金体系を比較します。

大手キャリアの料金体系との比較

大手キャリアの料金体系は基本的に高めです。広範囲なサービスとサポート体制、安定した通信速度を提供しているからです。

大手キャリアの料金体系の特徴を以下にまとめました。

一方、格安SIMは基本料金が低く、必要に応じてプランを選べるため、無駄なコストを削減できます。格安SIMは、割引がなくても十分にコストパフォーマンスが高いです。

格安SIMでは従量課金制が一般的なため、通話をあまりしない人にとって非常に経済的と言えます。

格安SIM各社の料金プランとの比較

格安SIM各社の料金プランは多様で、自分の使用状況に合わせて選べます。主な格安SIMの料金プランは、以下のとおりです。

楽天モバイル

3GB（月額968円）～無制限（月額3,168円）まで使用したデータ量に応じて料金がかかる仕組みです。データをたくさん使う人に便利です。

mineo

月額1,298円からで、データ容量を選べます。自分に合ったプランを見つけやすいです。

UQモバイル

月額990円からです。必要に応じてデータを追加できるので、柔軟に対応できます。

IIJmio

月額850円から利用できます。複数SIMカードに対応しているため、家族や複数デバイスでの利用に便利です。

イオンモバイル

月額803円からで、シェアプランもあります。家族でデータを共有したい場合におすすめです。

各社の料金プランには、それぞれの強みがあります。自分の利用スタイルや家族構成に合わせて選びましょう。

格安SIMの選び方

格安SIMを選ぶ際には、以下のポイントを押さえることが重要です。

データ専用か音声通話付きかで選ぶ

利用目的に応じて、データ専用プランか音声通話付きプランかを選びましょう。音声通話付きプランは、以下のような人に向いています。

データ専用プランが向いているのは、以下のような人です。

データ専用プランは音声通話付きに比べて、月額料金が低く抑えられるため、スマートフォンやタブレットでの利用に最適です。

回線の種類で選ぶ

格安SIMを選ぶ際には、回線の種類をチェックしましょう。回線の種類によって、エリアカバー率や通信の安定性が異なるためです。

以下のような回線の種類があります。

エリアカバー率や通信速度、品質を比較しながら回線を選ぶことで、快適な通信環境を手に入れられます。

MNP対応しているかで選ぶ

格安SIMを選ぶ際には、MNP(番号ポータビリティ)対応かどうかも確認してください。MNPに対応している格安SIMを選ぶと、現在の電話番号をそのまま利用できます。
» MNPとは

MNPの手続きはオンラインで行える場合が多く、特典やキャンペーンを提供する格安SIMもあります。MNPの申し込み手続きには通常1〜3営業日かかるため、スケジュールを考慮して手続きを進めましょう。

格安SIMを利用する流れ

格安SIMを利用する流れは以下のとおりです。

MVNOを選ぶ

MVNOとは、大手キャリアから通信回線を借り受けてサービスを提供している事業者を指します。UQモバイルやmineoなどの携帯電話会社が該当します。

MVNOを選ぶ際は、自分のライフスタイルに合ったプランが提供されているかを見極めるのが重要です。

MVNOはインターネットでのサポートがメインです。実店舗が少ないため、カスタマーサポートの質について、事前に口コミや評判を調べておきましょう。
» MVNOとは

スマホを選ぶ

スマホを選ぶ際には、自分の用途に合わせた機能がある機種を選びましょう。

写真や動画の撮影をよく行う場合には、高性能なカメラを搭載したスマホが適しています。

長時間の使用を予定しているならば、バッテリー持ちが良いモデルを選ぶべきです。

MNPに申し込む

MNPとは、電話番号を変えずに携帯電話会社を変更できるサービスのことです。

携帯電話会社を変更する際には、今の携帯電話会社にMNP予約番号の発行依頼が必要です。他社に引き継ぐ際に必要な10桁の番号（MNP予約番号）が発行されるので、新しい携帯電話会社に提供しましょう。

MNP予約番号の有効期限は15日間であり、10日以上余裕がないと開通できないケースもあります。発行前にスケジュール管理をしっかり行いましょう。
» MNPとは

APN設定をする

APN設定とは、新たなSIMカードをスマホに挿入した際に、インターネット接続するために必要な手続きです。携帯電話網からインターネットへ接続する際に中継する役割があります。

格安SIMを使用する場合、SIMカード挿入後にAPN設定が求められます。設定が完了しないと、ウェブ閲覧やアプリ利用などができません。
» SIMカードとは

APN情報には、MVNOから提供されるアクセスポイントやパスワードなどが含まれます。正確に入力してインターネット接続ができるようにしましょう。
» APN設定方法を解説

格安SIMのよくある質問

格安SIMのよくある質問を3つ取り上げます。

海外で格安SIMは使える？

格安SIMが海外で使えるかどうかは、MVNOによって異なります。多くの格安SIM会社は、国際ローミングサービスを提供しているため、通信可能です。

事前にオプションサービスへの申し込みが必要かどうか確認しましょう。海外オプションは国内での利用と比べて高額になることが多いので注意が必要です。

データ無制限プランはある？

データ無制限プランを提供している携帯電話会社の代表的な例として、楽天モバイルが挙げられます。

楽天モバイルは、月3,000円程度でデータ無制限を実現できます。人口カバー率も99％を超えており、満足度の高い格安SIMです。

格安SIMの楽天モバイルを実際に使って検証！評判や料金・回線速度は？

端末が故障したらどうする？

端末が故障した場合、まずは端末のメーカー保証があるかどうかを確認しましょう。保証期間内であれば、多くの場合は無料で修理を受けられます。

保証期間が切れた場合でも、購入した店舗に修理を依頼できるケースがあります。修理は有料になることが一般的です。

自分で修理する方法もありますが、専門知識がなければ復旧不可能にさせるリスクがあるのでおすすめできません。故障が起きても大丈夫なように、定期的にバックアップを取る習慣を身につけておくことが大切です。

まとめ

格安SIMのについてめとめます。

料金だけでなく、自分が求める機能があるかどうかも確認しておきましょう。

既存の電話番号は、格安SIMでもそのまま利用しながら移行できます。

格安SIM選びに迷ったら、楽天モバイルがおすすめです。

データ量は使った分だけしか請求されず、通話・SMSも無料で使い放題なので、携帯料金のストレスから解放されます。